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フランチャイズ店を経営するオーナーの方からよくこんな話しを耳にします。
お店を運営するためには物を仕入れる事が必要ですが、契約上、本部以外から仕入れてはいけないことに
なっているために、明らかに市価よりも高い商品であっても本部から購入しなければいけない。
当然本部は、各お店が好きなものを好きなように仕入れては統一がとれないだろうし、価格も本部の経費が
かかるので、市価のものより高いのは当然かもしれません。
でも個人事業で、ましてぎりぎりの状態で運営しているお店にとっては、これはかなり厳しい状態です。
つい安いものを仕入れたくなる気持ちは、ほんとよくわかります。
上代が決まっているのに仕入れの値段が上がり、ましてガソリン代やその他の経費がかさみ利益率が下が
ってしまうと、お店は死活問題になります。
こんなときに本部とお店との間で、何らかの改善策が協議できればいいのですが、「契約で決まってますから」
の一点張りではそのしわ寄せは全部お店の負担になります。
フランチャイズに加盟する際に明らかになっている契約も、その時点ではお互いに対等の立場で交渉できます
が、フランチャイズに加盟した後は、お店の立場が弱くなってしまうように思います。
個人で加盟した場合はよけいにその傾向が強いのではないでしょうか。
契約に基づいて多額の資本を投じてフランチャイズに加盟したあとは、簡単に他の事業に移ることもできずに
ある意味身動きの出来ない状況におかれ、本部からのさまざまな要求に対して、本心では好まなくてもNOと
言えず、受け入れなければ事業を続けられないといった立場になります。
「優越的な地位の濫用」という言葉にあてはまるかどうかは、法的な解釈が難しいので私にはわかりませんが
現実的な問題として苦しんでる方は多いと思います。