痛みはやがて顔の右半分に及び、スタッフの人の「大丈夫ですか？」
の問いかけにもしゃべることができず、大丈夫じゃないと首を横に振ると
それだけで歯にひびく状態でもはや失神寸前。

たかが歯痛で大げさな・・・と思われるかもしれませんが、痛みは本人に
しか解からないので痛みの証明はできませんが、ほんとなんです。

しばらくすると院長が来て、「うちの医院ではこれ以上処置することが出来
ないので、今から紹介状を書きますので医大の口腔外科に行ってください」
「麻薬に近い麻酔を使用しないと痛みがとれないかもしれません」

「ええぇぇ！」「そんな無責任な！」
「おたくが麻酔打ったからこうなったのでは？」
「おまけに麻薬に近い麻酔？」

と思っても、ここでどうこう言っても痛みがとれるわけでもなく、指示に
従うことにしましたが、でも医大ってここから一時間近くかかるとこじゃ
なかったっけ？？？

おまけに今日はバイクで来たけど、バイクに乗って医大まで行けって
ことですか？？？

たぶん途中で事故るかもしれませんが、それでも行くんですか？？？

もう頭の中は思考回路が働かず、とりあえずかみさんに迎えに来て
もらい、医大までたどり着き救急で診察を受けました。

とりあえず痛み止めの注射と点滴を受け、歯医者に行く前くらいの痛み
には戻り（これは良かったというべきなのか？）今、歯を治療することは
できないからと、痛みを抑える薬をもらい治療は痛みが治まってからと
いうことで家路に着きました。

翌日１１時の予約だったので診察を受けに行ったのですが、問診やら
レントゲンやら血液検査で終わったのが２時。

３時間病院にいるとさすがに疲れましたが、病院は元気な時しか行けない
というのはやはりそうかもしれません。

医大から帰るとき救急車が入ってきて、病人らしき人を乗せた担架を運んで
いた救急隊の人が何かの拍子につまずいてこけてしまったのです。

かなり痛そうな顔をしながら足を引きずって中に入っていきましたが、あの人
きっと中で治療してもらったんでしょうね。