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 痛手を負った身体と精神世界から生きるしくみを 作りなおしています。  人と人がフェアトレード できる社会、幸福感を作ります。
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売上高   609、685円
仕入高   508、600円
期末棚卸高 73,768円
差引金額  174,853円

経費合計  587,898円
所得金額 -413,045円

これは平成15年10月にオープンしてから12月までの収支です。
これには減価償却費や、開店に要した消耗品費などは含まれて
いないので、決算書では約マイナス300万円の所得金額になります。

もちろんわたしの給料や専従者給与もこれには含まれていません。
金融機関の返済金も含まれていません。

事業を始めるにあたって、オープン3ヶ月は赤字覚悟でいましたが、
さらに翌年の3月まで赤字は続きます。

加盟する前に金融機関から借り入れた400万円と自己資金をあわせた
1千万円近いお金は、お店の赤字への転用と生活費でほとんど消えて
しまいました。

会社であれば、3ヶ月・6ヶ月と赤字が続けば、当然見切りをつけてお店を
たたむでしょうが、個人経営ではそう簡単に辞める事ができません。

辞めてすぐに利益を出せるものがあればいいのですが、その時点ですでに
1千万円のマイナスのスタートです。

「この事業で使ったお金はこの事業で取り返す」

加盟店を募集するにあたっては、「モト本部」がそれなりの調査や分析を行い
採算がとれると判断したからこそ、加盟店を募集している。
なんとか生活するくらいの利益はだせると信じ、本部の指示通りに毎日の業務を
こなし、本部まかせにせず、じぶんなりに営業や販促にもかけづり回っていました。

しかしその後も一時的に利益のでる時があっても、「モト本部」が予測していたような
売上はありません。

お店を維持するための支払いに借り入れた、金融機関からの追加融資もそう長くは
続かず、徐々に買掛金の数字が膨れてきます。

人によっては「なんでそうなる前に辞めなかったの?」
と、言われます。
でも、止まれないんです。
止まった時点で、もう生きていられないんです。
大げさではなく、それまで応援してくれた身内の人間や、親友、お世話になった多くの
人たちに「ごめんなさい」では済まされません。

また、一からがんばればいい・・・
そうできるのならいいのですが、私にとって失ったものはあまりに大きく、簡単に一からの
出直しがききません。

本部に「結局資金不足やな」とも言われましたが、そんなに資金がいるのなら、なぜ、
もっと早く言ってくなかったのか・・・

そんなに多額の資金を要する事業なら、加盟前に「個人で加盟するにはもっと経済的に
余裕のある人しかできませんよ」と説明するくらいの配慮があってもいいのではないか。

事業のプロであるなら、加盟後の個人の人生の行く末を、大きく左右するほどの決定に
携わる立場として、法律だけでは済まされないものがあるのではないでしょうか。






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私たちは「モト本部」との戦いを、奈良で行えるようにお願いしました。

全ての始まりはこの地であり、さまざまな要素がこの地に係わっています。

すると「モト本部」の弁護士から、「大阪に出向くのに何の支障もないはずである」という
書面が届きました。
それは「このお店で配食を続けるための引き伸ばし作戦である」とも書いてありました。

相変わらず、現実を把握せずなんでも書面にしてしまうやり方は変わっていません。
このブログや関連のブログをチェックしたり、お店の写真を写しに来る時間があるのなら
もっと真実を見極める調査をしたらどうですか?

以前、買掛金の問題で「モト本部」の社長がお店に来たときこんな事がありました。
その時のお店の状況を、「モト本部」の経理担当の社員が分析したという書面を、私に
差し出したのですが、書面の最後にはこう書かれていました。

「奈良南店のオーナーはギャンブル好きで、浪費癖の可能性がある」
「買掛金が増えるのであれば、即撤退させるべきである」

私はこの文章を見たとき頭が真っ白になり、その後何を話したのかさえ覚えていません。

社長である彼がわざとその書面を私に見せたのか、うっかり社内用の書類を見せてしまった
のか分かりませんが、加盟する少し前から何度か会っていた彼は、私の性格や行動、生活
状況などある程度知っていたはずです。
当時のSVも私がギャンブルに染まっていたかどうかよく知ってたはずです。

入社間もない、まして現場を知らない経理担当の人間が作成した書面を、そのまま彼は
指し出したのです。
わざと見せて私を怒らせる作戦だったのなら、まだ理解できるのですが、仮にも会社の社長が
うっかりではすまないと思います。
それを見せられた人間がどう思うのか・・・

後日その経理担当の社員は「あくまで社内用の書面で、オーナーに見せるものではなかった」
と謝っていましたが、当時何とか売上を伸ばそうと必死で努力していた私には、その言葉に耳を
かす心の広さは持ち合わせていませんでした。

現場を知らない人間が作成した書面を見て、現場を知っている人間が「それは間違っているよ」
と、訂正できないと何が真実なのか見えなくなってしまうと思います。

フランチャイズを撤退しなければならなくなり、当時配食を利用されていた多くの高齢者の方の
今後の配食先に奔走していた時、その経理の担当社員からこんなFAXも送られてきました。

「いつまで営業するのか日程を連絡してください」
「お客様も含め周囲の方々にできるだけ迷惑かけないようにするためには、早めに日程を決める
 ことが重要です」
「今日で終了します」ということではなく、事前にお知らせ下さい。

そんな事、経理担当のまして現場を知らない人間に言われたくない。
あなたに言われなくても、利用者の方に迷惑かけないように配食を引き継ぐことだけに専念して、
完全に引継ぎが終わったときがお店を終了する日だと決めていた私たちに、追い討ちをかける
ような心ないFAXと、お店と本部のことに関係のない利用者の方の今後の配食を、どう考えているのか
いや、「もうそんな事考えずにおこう・・・」今、できることをしようと思いながら、全ての利用者の引継ぎを
終わらせることができました。

このお店は、真実を確かめるために苦しい経済状況の中、支援を受けながら保っているお店です。
全ての始まりがこのお店です。このお店をたためば、経済状態がいくらかでも楽になるのにそれでも
なんとか頑張っているのは、私たちが真実を確かめる証だからです。


先日、日経新聞にこんな記事が出ていました。

     FC加盟、本部選びのポイント

本部選びの面談活動でのポイントとして

①本部のトップとは、必ず直接面談する。
②スーパーバイザーは実際に担当になる人に会う。
③店舗への訪問、オーナーとの面談は複数行う。
④工場本部の、物流拠点は外部委託の場合でも訪問する。
⑤加盟したい本部の印象を競合他社にも確認する。
⑥複数の人に同じ質問をするなどして、真意を確かめる。
⑦できるだけ複数で訪問する。
⑧前もって質問内容を準備しておく。
⑨カメラ、ビデオ、レコーダーなどを活用する。
⑩常に冷静で客観的な視点を持って判断する。

などの10項目のポイントが記載されていました。
確かにどれも大切なポイントだと思います。

でも、事業経験のある人なら別ですが、初めて事業をする人にこれだけのポイントを
確認することができるでしょうか?

本部もフランチャイズチェーンを拡大していくためには、自社のフランチャイズの利点を
話し、それなりの話術のある人が対応されます。

本部も商売ですから、自社の良さをできる限りアピールするのはごく当然です。
自社のフランチャイズのすばらしさを話し、加盟店を増やしていく事が事業を進めていく
上で不可欠なことのひとつだと思います。

いわば、事業のプロと素人が面談の席で話しをしたときに、常に冷静で客観的な判断が
できるものでしょうか?

「加盟しようと思う本部との面談の際、きちんとした本部は厳しい話しもする。」
と、書いてありましたが、全てのフランチャイズ本部と面談した事がないのでわかりませんが、
やはりポイントにある、複数のそれも事業経験のある方に同行してもらうのがいいのではない
でしょうか。

全て自己責任で加盟する以上、できるだけ多くの人に相談し、考え抜いてからでも遅くないと
思います。

できるだけ多くの加盟しているお店に行き、オーナーさん達の生の声を聞き、できる限りの実態を
把握してからでも、決断するのは決して遅くないと思います。

「そんな事していたらせっかくのチャンスが逃げてしまう」

人によってはそんなふうに言う人もいます。

でも、それで逃げてしまうチャンスなら、それだけのものなのかもしれません。


フランチャイズ契約を更新する際、更新ごとにフランチャイジーにとって
契約内容が不利になるという話しを聞きました。

フランチャイザーである本部が、フランチャイズ事業という形態を初めて
立ち上げた会社であれば、当初はまだ、手探りの状態で進めていた部分も
多いと思いますし、フランチャイズシステムも完全に固定してないと思います。

初期に加盟したお店と、システムが確定した後の加盟店では、加盟時の
いきさつや条件も当然違っていたはずです。

初期の頃は、お互い慣れていない本部と加盟店との間に多少の特例があって
「契約上はこうなんですが、こうしときましょう」とか「他のお店にはナイショで・・・」
みたいな事もあるかと思います。

ただ、何年化後にシステムが確定して、加盟店全店に統一した契約条項を
求め始める本部に対して、それまで特例が認められていた加盟店があった
とすれば、そのお店は今までのやり方を変えなければフランチャイズ店を維持
できなくなります。

たとえ本部が善意で認めていた特例だったとしても、お店もやり方を急に変更
できるとは限りません。

「加盟店あっての本部」「加盟店と共に本部も伸びていく」当初のそんな言葉は
なんだったのでしょう。




お金のない私たちが闘うために協力してくださる方々にとても感謝しています。

「法」という同じ土俵に立つためには、どうしても最小限度のお金が必要です。

お金のない人も、真実を知るために「法」という同じ土俵に上がらなければ、闘うこともできません。

以前少しだけ「法」と関わる仕事をしていたとき、結局お金のない弱者は闘うことすら叶わず、口惜しい思いで
去っていかなければならなかった話を聞きました。

でも闘う意志と、闘う心の気持ちがあれば、小さなアリもゾウに挑むための手助けをしてくれます。

どうしても許せない「あの一言」の真実を見極めるために、これから永い戦いへ向かっていきます。