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 痛手を負った身体と精神世界から生きるしくみを 作りなおしています。  人と人がフェアトレード できる社会、幸福感を作ります。
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春の兆しか・・・・・訪れる人が多くなったお店です・・・・・

今日のメインゲストはペルーに住み、島根で酪農を手伝って一年過ごし、奈良の書籍の会社で働くお兄さん。

以前から気になるお店だったらしく、昼休みをつかってのぞいてくれました。

 オーガニックのインスタントコーヒーを探して来られましたが、あいにくドリップ用しかなくて、かわりにチョコレートを買っていかれましたが、メインはなんといっても「お話し」・・・・・コーヒーの産地がペルーだったので、
ペルーに行ってたときの話し、私は保育園時代ペルーからの園児がいたこと、島根県の松江は好きな町で
時々行きたくなること、  そう・・・・・松江城は日本で一番好きなお城かもしれません。

  天守閣から見る「大山」はとても素敵です。    あ~行きたい・・・・・

山陰地方は暗いイメージですが、以外と雪が少なく、寒さもまあまあで、日本らしい町が多いこと

  時々手伝うスタッフの「あこちゃん」は米子の出身です。   彼女、夢りんご一番の高学歴。

国立奈良女大学院を出て・・・・・・あ~こんなところで何をしてるのやら~   事務雑務、いっさいを手伝ってくれてます。    そう、さきほどのお兄さんは、 私達と同類項の匂いがします。    店にはPPMがかかっていて、ノスタルジックな雰囲気・・・・・短い休み時間に楽しいお話を聞かせていただきました。

  コーヒーのお話し、はちみつのお話し、南米ペルーのおはなし、そして島根県松江・・・・・旅をしている気分にさせていただきました。^^    みなさんはどこの町が好きですか・・・・・或いは気になっている町はありますか?     生活詩人といわれた好きな「石垣りん」さんの詩に、裏日本を走る旅の列車のなかから、一軒の家の台所の窓際にポツンとたつ・・・・クレンザーをうたったものがありました。   たしか「こんなところにも人の生活がある」と・・・・・旅先の列車から見た家の台所のクレンザーが、その景色の向こうの人の暮らしを想って
書かれた詩です。     なんとも、いえない非日常の旅の向こうに人の暮らし・・・・それを垣間見る作者の
やはらかな心具合が伝わってきます・・・・・・

                      旅するお店                     夢りんご  K
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 ずいぶん前に一度、触れたことがある。    お米が買えない人がいたとする。それはあなただとします。

それを見た金持ち、もしくは蔵に米をたらふく携えた知人が「米を使ってくれ」という。  あなたは迷惑をかけるのが嫌いな人、そして米代がないのに米をくれる人(つまり良心で人助けをしてくれるのだけれど、頼んでいないのにくれるという人)  に甘えるつもりはない。   「いえいえ、お金がないので結構です」と断る。

 それでも、知人は「大丈夫、困っているのだから使ってくれ。金はいらない。儲けたらその時でいい」といった。

再三断っても「どうぞ、使い下さい」と繰り返す。  あなたは米がなく明日から食べていけない。家族もいる。

しかし、どこかで「タダほど怖いものはない」と感じている。   でも米問屋(このさい)の知人は「使ってくれ」と送ってきた。   あなたは米を使った。   米問屋に奉公をして恩も返そうとも思った。   しかし、この問屋にどれだけ奉公しても、ちっとも金が残らない。     そのうちに、問屋は「米代の請求書」を送ってきた。

  とても大きな金額だった。   米代よりはるかに大きな金額で、あなたは当然愕然となる。  手のひらを返して襲いかかる請求書に・・・・あなたはどう対処するだろうか・・・・・

 今、尋ねているのは、あくまでも冷静な客観的にことを見ることができる「あなた」だけど、実際この立場になると、米がなくとても困っていた「弱者」であったうえに「騙される」ことになった。    あなたならどうしますか・・・・・・が今日のブログ記事です。    自分ならどうするか?  そしてもうひとつ、「ではどうすればよかったのか?」の問いが二つめ・・・・・何やら、最近の生活保護受給者を狙った「貧困ビジネス」にも似ています。

小さなことでも「騙される」ことは嫌なことです。   些細な被害でも後味悪く人間不信になります。

それが人生全部がかかっていること、生死にかかわることだとしたら「もってのほか」だと思いませんか・・・・

米問屋は「悪いことはしていない」と平然といいきります。   あなたは・・・・・・


                                                夢りんご K

お店のカラーは毎日変わります。    事前に何色かは予想できません。    それは毎日変わるゲストに塗り替えられる・・・・・といってよいでしょう。

  オーガニックコーヒーを一人で飲んでおられる。   風体はちょっと若き日のオノヨーコさん・・・・・

300円を払って発とうとされたとき、ふと耳を傾けて「この曲誰でしたっけ」と問われます。

「イーグルスですよ。ディスペラード・・・・探していてお正月に見つけたんです。安くなってたので・・・・」

「この曲好きでした。懐かしい・・・・・ホッとしますね」「そうですね。」   「私はカナダに住んでいて15年なんです。」      聞けば、森が好きでカナダに行ったとき「ここに住むんだ」と直感的に思いそのまま15年が過ぎたそうだ。    そんな人もいるんだ・・・・・「そんな人が奈良に?」「はい、なんだか奈良が気になって来ないではおれなくなったんです。」    このまま3月まで滞在するんだという。  「みんなは何してるのかといいます。」「そうでしょうねえ(笑)」    園芸家でカナダで園芸の仕事をして身をたてているらしい。    ご近所で最近オープンされたゲストハウス「ならまち」にしばらく滞在とのこと。       ホームステイもお互い大変なので二、三ヶ月住む部屋を探すというので支援(?)することにした。    席を立たれて、代金も払われてから
イーグルスに耳を傾け、  もういちど聞き入ってすわり、話しこまれた。    今日の夢りんごは「カナダの森色」・・・・・・・    こうしてその日その日、だいたいメインゲストに匹敵する訪問者がいて、何故か長居をしていかれる。     もちろん、それが「近所の失業おじさん」の日もある。    「お金持ちの旧家で落ちぶれた(本人曰く)」 初老の婦人だったりもする。     取引先の担当者のときもある。   コーヒー一杯のときもあれば、 雑貨やお菓子で2、3千円の人もいる。     誰しもいきなり、自分の身の上を話す人はいない・・・・きっかけは「イーグルスのCD」だったりサービスの「いちご」だったりする。     普段とちょっと違う・・・・・ことをしたときに、相手は一気に心開いて長居される・・・・・「深入りせずに本気で聞く」が夢りんご流です・・・・

  そのゲストは必ずもう一度訪問下さる・・・・・・     今日のお店は何色でしょうか・・・・・人はみんな「染め変える力」を持っている。               


                                             夢りんご     K

 今日もそんな日なんですが、  「今から起こることが舞い降りる・・・・・」ときがあります。   フェアトレードのお店をしていてそんなことが多くなりました。   不思議なことですが、幾度も起こると、なんだか不思議じゃあなくて、「すべてはつながっている」と感じるようになりました。

 たとえば、今日のこと、喫茶部門では無農薬のフェアトレードコーヒーを種類をかえて出してるんですが、
今日、コーヒーが切れたので販売品の中からどのコーヒーにしようかと考えていて、ネパールの一番新しいコーヒー「シリンゲ村物語」を使うことにしたんです。    このコーヒーは喫茶部門で使うと必ず販売でも売れてしまうのでそろそろ仕入れておこうとカタログナンバーを調べていたんです。     たまたまギフトセットに
コーヒーとおなじくネパールの紅茶を使った「クッキー」の箱入りがあり、「ギフトにしたら売れるのかなあ」
とそのページに見入っていたときのこと。         三人の若い女性のお客さんが入店され、あれこれと店内をさがしたのち、「コーヒーを」とたずねて、「シリンゲ村コーヒー」をそして「あとはクッキーにしようか」と話しされて二種類のクッキーをセレクト・・・・・なんと、今みていたとおりのページのコーヒーとクッキーをギフトに選んで買って下さったんです^^         誰も設定していない脚本どおりにコーヒーとクッキーが売れてしまいました。     アドリブで台詞を言ったら、シナリオと同じだった・・・・・・という感じでしょうか。

  誰でもこんなことが起こると思います。   連絡しようとしたらその相手からメールがきたとか、ごちゃごちゃのかばんの中から「カギ」を探そうとして手をいれたらいきなり行き当たったとか・・・・あ、それは私だけか(笑)

 とにかくこういう現象を私は「舞い降りる・・・・」と呼んでいます。  正確には「つながる神様が舞い降りる」といいますか・・・・・これは、あまりにも機械的に事務的に合理的に走りすごしていると、案外行き当たりません。

コーヒーをセレクトして選んだら、もうひとつ同じコーヒーが売れた。   それは選んだ自分の思いが見知らぬ他者につながって、伝わった・・・・・ということです。   そして販売成果が上がった・・・・・在庫が少なくなったので発注することにした。   お話しをしながら伝えて売ることが基本ですが、私達の事業には時々、こういう
ことが「舞い降りる」ことがあり、それは神様に応援されているようで嬉しい時間と入金です^^ *私はクリスチャンではありません念のため*     もし、「あまり舞い降りないなあ」という方はまず、速度を少し落としてみる。     仕事が無理なら余暇でもいい。     皆さんも舞い降りた・・・・・経験、聞かせてくださいね。

                                          夢りんご   K

 


 闇の中でもひときわ暗い刻が夜明け前だと聞いたことがあります。

今、がそうかなと思うこの冬です・・・・・・今年は暖冬だと聞きましたが、どうでしょうこの寒さ・・・・・

あちこちから、雪の便りが届いています。     雪の少ない奈良からは、乙女心に帰ればちょっとうらやましい。   でも、現実の暮らしや仕事に置き換えると雪の日の仕事はつらい。   しかも交通の乱れで大変。

  以前、清見村に雪かきの手伝いに行ったことがありました。   でも、実は先方は迷惑だったろうとつくづく思います。     だって、今日雪を払っても明日もあさっても続くんですもの。   ずっと雪をはらうことはできません。    相手のペースを崩すだけ・・・・・・その地で生きる人は宿命的に気候と向き合うしかないんです。      猛吹雪の中をひたすら歩く家族がいたとして、その中の一人を温かい部屋にまねき入れて、温かいミルクを飲ませ、一晩ゆっくりふわふわの布団で休ませたら・・・・・・これは罪です(笑)    何故なら、この人は次の日、もういちど猛吹雪の中に戻ることが嫌になる。そればかりか招きいれなかったほかの家族を悲しませ、家族の団結すらも壊してしまう。         吹雪のなかの家族にとって、お互いの存在だけが生きる希望だから・・・・・    そんなことを、ちょっと考えてみてください。    これはフェアトレードと大いに関わることなんです。        あるフェアトレード団体の創始者は途上国の支援をする時に最初、子供達の使う
文房具(色鉛筆だかクレヨンだか・・・・)を寄贈しようとした。   先生はそれを自分の机の引き出しにさっさとしまいこんだ。       その人は「子供たちへのプレゼントをネコババするのか」と問い正したところ先生からこんな言葉が返ったそうです。   「これを子供たちに見せたら「こんないいものがあるのか」ということを知らせるだけで後でもっと子供達を悲しませることになる」と・・・・・・・それ以来彼はプレゼントをやめたそうです。

  夜明け前・・・・・寒い家で(こたつがない(笑))隙間風を感じながら、このことを思い返しています。

                                                夢りんご   KEIKO