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昨日、独立した息子が久々に帰宅しました。 ポンコツ自家用車、の軽四を運転して、感覚を取り戻したいようでしたが、帰るとどういう風の吹き回しか、置き去りにした自分の部屋の掃除をはじめました。
ぎりぎりでも諦めず通ってきた学校のこと、アルバイトのこと、家族のこと、ひとしきり話しました。
二枚のホットケーキを一枚ずつ食べて、インスタントだけどオーガニックコーヒーを飲みました。
昨日はうちの一階も、数年振りにすす払いをしました。 ここ、とくに二、三年は掃除どころではありませんでしたので、寺院の仏様のすす払いのように、清々しい気持ちになりました。
息子は多分、その光景を見ていたんでしょうか・・・・・使わなくなっていた部屋の座椅子を「父さん腰痛いねんやろ・・・・」と持って降りてきました。 ご飯は人と約束があるようで、息子に買っておいた「サーモンの切り身」
¥299円と小豆島の実家から送られてきた義母作の白菜としいたけ、国産豚の薄切りを少量¥398円を真昆布だしで煮て特製ぽんずで少しだけ食べて帰りました。 たべものを感謝して食べるようになったことは、おそらく貧困の収穫でしょう。 そして、自立していったゆえに、知った恩恵です。
今年もいろいろな出会いがありました。 ありがとうございます。 細く長く、そして小さく、つながりを大切に育みたいと思います。 二年以上、土壌から作りあげてきて種をまきました。 あちこちで目が出て、育ち始めています。 全部、豊作にはつながらないでしょうが、実りがあるときまでがんばります。
有機は勇気・・・・・です。 有機の土壌は勇気ある生き方を作ります。 このブログは「人の心を信じる気持ちを取り戻すため」のブログです。 なので、商品も申込みがあればフェアトレードで公正に取引して
相手を信じて「後払い」にしています。 それは決して「甘い」商売ではありません。 人に対する自分の「目利き」にも責任を持つためです。 そうしてつながった「出会い」は人を信じる気持ちを取り戻させてくれるのです。 嵐のなかで取り残された「人間不信」の氷山が解けはじめています。
港をのどかに行き交う観光船を横目で眺めて、はるか海へと向かう人は、地に根を張りながら大洋へと
半島となり、抜きん出て、いびつに、形を変えながら、「変な奴だ」と思われてもひたすらぐにゃぐにゃと進むのです。 岬の突端はひとりぼっちの灯台。 目指すのはひたすら、ひとりの灯台。
ひたすら海を照らし、ひたすら海を護り、ひたすらその宿命を生き、暗い海で進路をなくしている舟人たちのために、その孤独なだけど何年も航路を照らす灯台として・・・・・・
海を割いて進む大地。それはぐにゃぐにゃと伸びる半島のように、勇敢でいびつで、たくましくて、人を惹き付けます。 ぐにゃぐにゃとみっともなく・・・・事業を進める人のように・・・・・
地図のなかの、能登半島のように・・・・・ はるか遠くのスカンジナビア半島のように・・・・・
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画像は大きくなります
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追い討ちをかけるように、夜、つれあいが通勤バイクで帰宅しようとしたら・・・・はれほれ、バイクのライトがつかないしょ・・・・・・しかたなく、無人駅から電車で帰宅~ 朝は五時に出勤するんですが、真っ暗な中
てくてく歩いていきました。
給湯はまだ治癒ならず・・・・・一人暮らしの息子に「お風呂いれて~」と助けを求めたら、
なんと! 返事のメールが「こっちも排水が詰まって風呂がつかえない~」(笑) うそ・・・・・・
で、かえるの子はかえる、 脳天気に銭湯へ行ったそうな・・・・・・
「あそこの銭湯、気持ちよかったで~店から近いから行ってきいや」だと・・・・・ああ、親子して・・・・・
さあ、今度は何が壊れるんか・・・・心かい、身体かい・・・・・・いや、頭かもしれない・・・・・
でも、 ま、いいか・・・・・笑ってしまおう・・・・・食べ物はオーガニックだし、フェアトレードの残りものをまとって、なんとか生きていこう。 「何とか生きていこう」の会を作ろうか・・・・・持ち物をシェアし合って、
知恵を出しあって、壁に直面したときは話しあって、問題解決を・・・・・・時には歌でも歌って・・・・時には怒鳴りあって・・・・・・壊れそうなときは、みんなで「HELP」を出しあって・・・・・何とか生きていこう。
日曜日は祖母の法事があった。 しかし、誰より早起きしてつれあいと、日帰り湯へ・・・・・
「優雅な・・・・・」と思われるだろう。 実は先週後半から給湯器が壊れていて、お湯が出ない。
不動産やさんを通してガス会社に来てもらったけど、修理には部品もいるし、日にちがかかる。
「お金かかるなら直すのやめようか・・・・」と本気で話していた。 ともかく、日常は繰り返すので
お湯がなくても洗い物も出る。 水で洗いながら「つめたい・・・・でも昔はみんな水で洗ったよなあ」と前向き(?)に考えながら、食器を洗った。 最後にコンロでお湯を沸かし、食器に通す。
さて・・・・・お風呂が大変だ。 銭湯は奈良界隈にはたくさんあるが、自宅付近にはないので、
日曜日の朝から、日帰り湯の「朝風呂」となった。 「給湯器が壊れたおかげで・・・・・」と脳天気に考えているが、毎日こんなこともできない。 家はこのところ、壁に雨水が浸みたり、ベランダのスクリーンが飛んだり、電機のブレーカーがとんだりと災難続きだ。 「寒くなって電気の使い過ぎでは」はありえない。
うちは、家にはパソコンも壊れているし、こたつも去年からない。電気カーペットもひかないし、当然エアコンもつかわない。 古いファンヒーターがあるだけ・・・・・ 外より寒いときがある(笑)
笑っているときもあるけど、正直そんな時ばかりではない。 なにか・・・・「怒り」のようなものがこみ上げてくるときもある。 いくら、人生は修業だと思っても「ちょっと容赦なさすぎない?」とも思う。普通の生身の人間だから・・・・・・こんな時は「斜めになって生きる」「風に吹かれて生きる」・・・・などとやってみる。
心も体も頭もこなごなになりそうなときがある。
本当に天からの便りのように、一枚のはがきが届いた。
それは、一言でいえば、朗訃報。 何も本人のコメントがないのでこちらで察するしかない。
彼は26歳か・・・・・小林君の許可は得ていないので仮名にしておきますが、小林君は大学時代、息子の勉強をみてくれていた。 そして、高齢者配食のアルバイトもしてくれていた。 つまり、息子の「先生」であり
うちの店の「スタッフ」だった。
小林君を気にいったのは私で、昔好きだったジャニーズアイドルに目が似ていたことが両方の採用となった。 大学時代、土曜日はいつも配達に入ってくれていた。 見た目よりも俊敏で配膳も幾何学のように整っていた「もし、就職に挫折したら、うちに来てよ」と私は冗談を言っていた。 疲れていたようだった。
土曜日は寝坊して、よく電話をかけて起こしていた。 その小林君が無事卒業して大手の自動車会社関連の就職を果たし、私達の一家と店を離れてもうすぐ三年か・・・・・
長い前置きのあとの本題、 その彼の朗訃報の中味はこうだ。 七月に大事にされていたおじいさんが亡くなった。 そして、九月に後を追うようにお父さんが亡くなった。 詳細は伏せるが彼は、兄弟もろとも
厄介な家族事情を抱えていた。 お父さんの事業はどうなったのか・・・・・はがきの最後が連盟で女性の名前には()書きで旧姓があった。 結婚したんだろうとおもう。 はがきは印刷物だ。 コメントやメッセージはない。 表をみた。 サインペンで住所と名前があった。 パソコンの余裕がなかったんだろう。
奈良は今日、暴風雨に見舞われている。 娘は職業訓練の助成をうけることが決まり、ハローワークへ向かったのだが、悪天候にもかかわらず、ハローワークは車でごった返していた。 臨時駐車場の地図がハローワークのゴミだしで埋まってみえない。 「今日はやめよう。電話をかけてみるから。」諦めて娘は最寄の駅に向かった。 びしょぬれで歩きだした。送りたかったが仕事もあるし自分も限界だったんで見送った。
その背中に、小林君のはがきに 「がんばれ・・・・・もう少しだけ」と声をかけて、涙が溢れてきた。
台風のような天気のなか、久しぶりに泣きながら運転をした。 過酷な目にあいながら、なお、ひたむきに健気に務めを果たそうとするかのようにはがきを送ってきた小林君。そんな若者もいるのだ。 世の中の偉い人
、こんな若者をちゃんと見なさい・・・・・・ぜひとも・・・・いい世の中に・・・・一歩でも。 それまで何とか生き延びて・・・・・若者たち。 どうか神様がいるなら、こんな若者を見過ごさないでください。