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 痛手を負った身体と精神世界から生きるしくみを 作りなおしています。  人と人がフェアトレード できる社会、幸福感を作ります。
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  茨木のり子さんの詩のなかにある言葉なのですが

  すべてのいい仕事の核には、震える弱いアンテナが隠されているきっと・・・・・・

という、一節が以前から好きでした。

事業が良い方向へ動いているとすれば、それに携わる立場の弱い人や、草分け的な人、縁の下の力持ちの
ような存在が、上の存在におどおどしながら、周囲に気をつかいながらも細心の注意を払って懸命に働いて
いるから・・・・という意味に思えます。

この震える弱いアンテナ・・・は会社に例えると加盟店だったり、草創期の社員だったり、それらを支える家族
だったりすると思います。

五年前の五月のある日、大阪で開かれた加盟店募集のイベントに私たちは出向き、初めて本部の事業の話
を聞きました。

青年二人が仲良く座っていて、慣れない席に照れているようでした。

初々しいさわやかな感じがして事業の好感度も悪くなかったのです。

実はこの代表者は、私と同郷で実家がお向かいさんという事情がありました。世代は一回りは下でしたので
直接はかかわりがなかったのですが・・・・・この訪問をきっかけに距離がにわかに縮まりました。

不幸の予測はほとんどありませんでした。

事業は契約が中心になりますが、日本はどちらかといえば約束や言葉・・・で契約へすすむことが多いように
思います。

契約内容を隅々まで確認して納得するまで時間をかけていると、大抵の契約は結実することがないのではないでしょうか?にもかかわらず何かあれば「契約書」が対象になる。

この辺のずれが問題の傷口を大きくしているように思えてなりません。
「書面」が解決の対象になるなら、もっと契約書面について、最初に積極的に話しあうべきです。

会話は消えてしまい証明できないかもしれません。
でもそれは決して世間話ではないはずなんです。

大事な約束が果たせないと判断したときには、謝罪や修正、理解につながる努力が必要だと思います。
人生がかかっている大切な約束なのです。

でなければ「言葉は消えて証拠はないから口では何をいっても構わない」国になると思います。

人の人生を奈落に変えるかもしれない岐路の約束は、簡単にしないで欲しかった・・・・と思います。

「すべてのいい仕事の核には・・・・・」細心の注意や配慮、誠実、勇気、努力どれにも値しない軽率な約束や
仕事で法だけをくぐり抜けていかれたのでは・・・・・震えるアンテナの仕事を懸命にこなす者たちは、どこで
報われるのでしょうか?

ここでブレーキをかけて事の真意を問うことでしか、私たちは前に進めない気がしています。
同時に自分たちもできるだけ震えるアンテナで自身の良い仕事に実りある経営をして、本当の経営力につな
げていきたいと思います。

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ブログは切羽詰った内容を避けていますが、実際は日々の闘いは大変なのです。

現状をある程度お伝えしながらでなければ現実感がなく、こんなことをしてのんきにやれる身分と誤解される
かもしれません。

法の専門家の人たちと「もっと楽な方法(実際は楽ではないと思いますが)があるのに、わざわざ苦しい道を
選んでる(一般的にです)理由」を話しあっていました。

ひとつには、湯水のようにお金が流れ、嵐のようにかけずりまわり、最後まで光の見えなかったフランチャイズのこの事業が何だったのかを考えること。

身体は一つしかなくそう簡単に別の生き方に変えれる人種でもありません。
この場所に居座って、一歩出たところから自分たちの悪いところも本部の存在も、全て社会の海の中に放り出して納得したかったこと。

ひとつには、昨今の安易に生まれたり壊れたりしている日本の事業があまりにもめまぐるしく、たとえ失敗しても「何とかなってゆく」セーフティがあまりにもなさ過ぎること。

「商売」といわれる世界と「人道」がとてつもなくかけ離れている。

書面で残りさえしなければ、「何をどれだけ言ってもいい」のか・・・・・・。

たとえ、ほうり出されても生きていく前例ができれば、みんな真っ青になって悲壮な未来におびえながら走り続けなくてもいい・・・・・そう思いました。

私たちは今、人が簡単に選ぶ「逃げ道」を選ばず、人脈や応援者を得て、根を張っています。

人脈はあっても資金をくれるわけではないから・・・・・といわれるでしょうけれど、直接的に利益はなくても人のつながりは利益追求しない者同士の金脈ができていくと思っています。

ただ・・・・・時間がかかりますから・・・・・・
私たちも絶対逃げないとは言い切れません。

だけど、弱気になって振り向いたとき、ぐれもせず、文句も言わず、親の背中を見ながら、「今が自立のとき」と懸命に生きる子供の姿を見た時、「逃げる親」ではいられなかったのです。

この後の人生を悠然と生きるためにはこの節目をちゃんとつける必要があるのではないかと・・・・・・・。

  
お気づきの方もおられるかもしれませんが、このブログは途中から二人三脚で書いています。

微妙にタッチの違う文面があるかと思います。お互いがお互いのブログを客観的に読みあって作り上げて
いるんです。
自分本位の偏った考えで読む方を混乱させてはいけないからです。

それでも、混乱させたらごめんなさい^^

高齢者配食をいよいよ離れることになったとき、一番困ったことは貧困の前に、利用者さんの受け入れさき
でした。
今思い出しても二人で涙ぐましい努力をしたと思います。

閉店することがわかっているのに、電話はどんどん増え、四年間の努力で信頼関係を築いた支援センター
なども、こともあろうに取引が停止になっても次々かかる有様でした。

暑い夏・・・・・でしたがその暑さの思い出がほとんどありません。

極度の緊張が続き、今も後遺症で首の神経が傷んだままです。

もう終わりに近い晩夏の朝、仕事に出たつれあいから、「きれいな朝焼けやで」とのメールが入りました。

日々は嵐のごとくの勢いでしたが、私たちには何かおごそかな最後の印象が残っています。

その時、つれあいに残されたたった一つのつぶやきが・・・・・このブログだったのです。

ブログは、辛い日々をためぬいた、黙って働く男のたったひとつの心の通り道だったのです。

山の湧き水が岩の隙間からにじみでるようなつぶやきは、今もふたりごととなって流れていきます・・・・・・・

 


「頼みたくても持ってきてくれるお弁当やさんがいなくて・・・・・」

「介護中なので毎日疲れながらも自炊していますが、ふいに頼みたいときがあるんです・・・・・」

「この地域は断られるんです。」などと今でも配食の悩みや相談が時々あります。

つながりのあるお店を紹介することもありますが、紹介しても断られたり、期待に添わない連絡を
うけると辛いです。

最近、競合問題が騒がれていますが、ふと、「そんな問題なのかな・・・・・」と思ってしまいます。

実際、自分たちで配達できないエリアだったり、自分たちでできない種類の食事だったりすると、
競合なんていってばかげた喧嘩をしている場合ではないのでは?と思います。

利益のない商売はできないですが、かといって利用者を取り合うような職種ではないように思います。

市の配食事業も一般の事業も混じりあって、何とかこれからの高齢者の時代を支えていくために知恵と
力を絞って、利用者も事業所も、それぞれも成り立つように力づけあって、やるしかない事業だと思って
います。

例えば、事業に支障があり、例えば親族の不幸だったり、一時的に配食ができないようなとき、お互いが
カバーしあえる仕組みを作るとか、あるお店のスタッフが全員来なくなる・・・・・などのアクシデントのときは
リンクしあう仕組みつくり・・・・・・などです。

その前提として、フランチャイズの高齢者配食は本部は加盟店ともに「成り立っていく」組織作りをしなけ
ればならないと思います。

現場の声・・・・・・にちゃんと耳を澄ますべきです。

「いつでも契約解除できる・・・・・」などと、
怖い訪問を受けたとのコメントもありましたが、そんな背筋の寒くなるつながりで本当に良いのでしょうか?


少し落ち着いてクッションに座って、オーガニックコーヒーでも飲みながら話しましょう・・・・・
という意味をこめて、「コーヒーブレイク編」などと名づけてみました。

以前、本部の仕入れの中で、一時的にお米を指定業者から入れてなかったことがありました。

田舎から、親元から「役立てて下さい」と親心で送ってくれていたときでした。

夏季でもあり、大きな袋でいただきましたし、配食の事業を応援してくれていましたから、フランチャイズの
仕組みもわからず、ただ、息子、娘の仕事に役にたつかな・・・・・との思いから地元農家の付き合いのお米
を精米したてで送ってくれたのです。

「本部から仕入れてください」当然本部はいいますが、一から十まで長期的に、ただ安いものをむさぼって
仕入れたお米ならまだしも・・・・・(それにしたって、安いお米を探さないと慢性的な経営難なら仕方ないと
思いますが)田舎から大量に一時的に送られた心あるお米は、安価なご飯代金の配食サービスの赤字の
要因の一つに役立てるのはごく自然なこと・・・・・

だいたい米の仕入れとご飯一食の代金の価格設定の意図もわからないまま、安いのでご飯は冷凍にして
おく高齢者さんさえおられました。

仕入れ代金と価格設定の取り決めのバランスが、何を基準になされているのか?もわからない。
かといって利にあわないといってご飯代金を勝手にはかえられない。

さすがに長期的に特大盛りを注文された方にはお話しをしましたが・・・・・・

これが高齢者なのでおかゆ注文もあるのです。
価格設定をする人は、仕入れ代金と見合わせて常に経営が「なってゆく」意識が必要だと思います。
この役目は本部なのではないでしょうか?この仕組みに左右されるのが加盟店だと常に意識して、
むやみに仕入れ金も値上げせず、常に両方が「なってゆく」役目を果たすことが自分たちの利益の前に
大切なことであり、その役目の恩恵として利益がある・・・・・のが経営のとくに上層部の役目だと思います。